【中学受験】志望校の決め方とは?第一志望はいつ決める?

「中学受験の志望校はどうやって決めればいいの?」
「志望校はいつまでに決めればいい?」

と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。

中学受験において志望校選びは重要なステップの一つです。

志望校が決まれば、目標達成のために高いモチベーションで勉強に励むことができます。

しかし、そんな重要な志望校選びだからこそ、なかなか決められないという人が少なくありません。

今回の記事では、中学受験の志望校決めに必要な基礎知識、中学受験の際の第一志望の決め方、志望校選びで注意したいポイントについて解説します。

志望校の決め方で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

中学受験における志望校とは

中学受験における志望校とは、受験勉強の目標となるものです。

入学後の学生生活や学び、部活など、志望先でやりたいことを思い描くことで、モチベーションを維持することができます。

そのため、「偏差値が高いから」「保護者に言われたから」といった理由ではなく、受験者であるお子様自身が本当に行きたいと思える学校を選ばなくてはいけません。

しかし、どのように志望校を決めればいいかわからない方は多く存在するでしょう。

志望校を決定する上で、まずは学校の種類や偏差値、スケジュールなどを理解しておく必要があります。

以下で、志望校選びに必要となる基本的な知識を確認していきましょう。

 

中学受験の志望校決めに必要な基礎知識

ここでは、中学受験の志望校決めに必要な基礎知識を紹介します。

 

学校の種類

中学受験の志望校は、主に以下の3種類から選ぶことになります。

  • 私立中学校
  • 国立中学校
  • 公立中高一貫校

私立中学校は、学校法人として独自の教育方針に従って教育活動を行っている学校のことです。

多くの私立中学が大学進学を意識したカリキュラムに基づいて授業を行っています。

大学の実験校として設置された国立中学校は、入学金不要で授業料も私立中学校ほど高くなく、人気の高い志望先です。

お茶の水女子大学附属中学校や横浜国立大学教育学部附属鎌倉中学校、千葉大学教育学部附属中学校など、国立中学校は首都圏に12校存在します。

公立中高一貫校は、高校受験せずに進学できる学校で、多様な学びで人気を集めています。

公立中高一貫校の例としては、東京都立白鷗高等学校附属中学校や埼玉県立伊奈学園中学校、神奈川県立相模原中等教育学校などが挙げられます。

 

試験科目

中学受験の試験科目は、基本的に「国語」「算数」「理科」「社会」の4科目です。

学校によって科目ごとの配点が異なりますが、国語と算数の配点を高くする学校が多いと言えます。

2科目で受験できる学校も存在し、国語と算数が指定されているパターンのほか、国語、算数、理科、社会の中から2科目を選択するパターンも見受けられます。

その他にも、算数1科目入試や英語入試、適性検査型入試など、新たな入試形態も見られるようになりました。

 

偏差値

偏差値とは、学力水準を表す指標の一つです。

学校や年度などによってバラつきのあるテストの点数を比較するために導入されました。

偏差値は「平均点=偏差値50」として算出されます。

偏差値の計算方法は以下の通りです。

(点数 − 平均点)÷ 標準偏差 ×10 + 50 =偏差値

この計算結果が50より大きい数値だと、「偏差値が高い」ということになります。

模試を受験すると自分の偏差値がわかるため、学校を選ぶ際の基準となるのです。

 

志望校決めのスケジュール

それでは、志望校はいつまでに決めればいいのでしょうか?

志望校は小学6年生の7月、もしくは夏休み明けまでに決めると良いでしょう。

早いタイミングで志望校を決めることで、志望校の過去問を解いたり、出題傾向に合わせて学習を進めたりできるためです。

模試の結果などを見て志望校を変える場合、12月末までには決めるようにしましょう。

第一志望の学校に合格できない可能性も考えて、併願校選びも重要です。

第一志望の合否によって受験校を変更できるように、複数の学校に出願しておくご家庭も多く見受けられます。

 

【中学受験】志望校の決め方

志望校を決める際は、以下のポイントが選択基準となります。

  • 立地
  • 学校のレベル・偏差値
  • 教育方針
  • 学校の種類
 

立地

中学受験の志望校を決める上で、立地は重要なポイントです。

自宅から遠い学校を選んでしまうと、通学時間が長くなり体力的に疲れてしまいます。

重い鞄を持ってラッシュアワーの電車やバスを使うとなると、精神的なストレスにもなるでしょう。

中には片道2時間かけて通っている学生もいますが、帰宅する時間が遅くなるなどのリスクがあります。

そのため、自宅からの通いやすさで志望校を絞ることをおすすめします。

自宅から通えない場合、学生寮に入るなどの選択肢もあるので、志望先に学生寮があるかを確認しておきましょう。

 

学校のレベル・偏差値

学校のレベル・偏差値で志望校を決める人も多いと言えるでしょう。

お子様の偏差値と差がある学校を選んでしまうと、授業についていけない、もしくは授業が簡単すぎると感じてしまうかもしれません。

また、中学受験するご家庭の多くは、大学受験も意識していることが多いです。

レベルの高い大学に進学できるように、偏差値の高い中学校を目指すお子様も多く見受けられます。

併願校を選ぶ際は、合格の可能性を上げるために、第一志望よりも偏差値の低い学校を含めることが大切です。

 

教育方針

学校の教育方針も志望校選びにおいて重要なポイントの一つです。

各学校によって教育方針やスクールカラー、特色などは大きく異なります。

例えば、「文武両道」を掲げ部活動に力を入れている学校や、英語入試を設けるなどグローバル教育に熱心な学校など、学校の教育方針はさまざまです。

学校のホームページだけでなく、学校説明会や学校行事に足を運んで、実際に学校の雰囲気を確認しておくことをおすすめします。

 

学校の種類

先ほど中学受験の志望校となる学校は、「私立中学校」「国立中学校」「公立中高一貫校」に分けられます。

加えて「中高一貫校 or 大学附属校」「別学 or 共学」など、学校の種類はさらに細かく分けることができます。

それぞれの学校の種類にメリットとデメリットがあるので、ご家庭の教育方針やお子様の希望などを踏まえた上で志望校を決めることが大切です。

 

【中学受験】志望校を決める際の注意点

ここでは、以下の志望校を決める際の注意点を説明します。

  • 偏差値や知名度だけで決めない
  • 保護者だけで決めない
 

偏差値や知名度だけで決めない

中学受験の志望校は、偏差値や知名度だけで決めないことが大切です。

お子様の学力に合った偏差値の学校に絞ったとしても、学力は入試本番までに変動する可能性があります。

そのため、偏差値に幅を持たせて志望校、および併願先を選ぶ人が多いです。

さらに、知名度だけで志望校を決めてしまうと、学校の教育方針と合わない、やりたかった部活動がないなど、後悔する可能性が高まります。

偏差値や知名度のほか、立地や学費、教育方針、部活動、学校行事、試験科目、設備、進学実績など、さまざまな角度から総合的に考えることが重要です。

 

保護者だけで決めない

中学受験の志望校を決める際は、お子様と一緒に考えるようにしましょう。

もちろん、学費を負担する保護者の方の意見は重要ですが、実際に学校に通うことになるお子様の意見も重要です。

さらに、保護者の方が独断で決めた志望校だと、お子様はモチベーションを保ちづらいだけでなく、自主性を伸ばすことができません。

塾の先生などにも相談しながら、慎重に志望校を決めることが大切です。

 

まとめ

今回の記事では、中学受験の志望校決めに必要な基礎知識、中学受験の際の第一志望の決め方、志望校選びで注意したいポイントについて解説しました。

中学受験において志望校は目標やモチベーションとなるため、慎重に志望校を決める必要があります。

「友達が進学するから」「偏差値が高いから」など、一元的に考えるのではなく、多角的な視点から志望校選びをすることが大切です。

一般的に、志望校は小学6年生の7月、および夏休み明けまでに決めると良いと言われています。

以下の記事では、中学受験前の夏休みの過ごし方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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