【中学受験】過去問が解けない理由とは?合格最低点に届かない?

中学受験において、過去問は避けては通れない道です。

過去問を解くことで志望校の出題傾向を理解できるだけでなく、問題に慣れることができます。

過去問は一般的に夏休み明けから取り組むことが多いです。

しかし、いざ過去問に挑戦してみると、解けない問題が多く不安を感じているお子様は少なくありません。

過去問が解けない場合、まずはその原因を理解し、適切に対処していく必要があります。

今回の記事では、中学受験における過去問の重要性、過去問が解けない原因、過去問で点数アップを目指す方法について解説します。

不安や焦りを感じる前に、冷静に原因を分析して対応していきましょう。

 

中学受験における過去問の重要性

過去問とは、過去の入学試験で出題された問題のことです。

中学受験を成功するかどうかは、この過去問の活用方法によって大きく変わってきます。

過去問が重要と言われる理由は、以下の通りです。

  • 出題傾向を把握できる
  • 苦手分野を理解できる
  • 出題形式に慣れることができる
  • 時間配分の練習ができる
  • アウトプットの練習になる
  • 合格点に届いているかを確かめられる

過去問をあまり解いていない状態で本番を迎えてしまうと、出題形式に慣れていないため、本来の実力を発揮できないことがあるのです。

そのため、中学受験に挑戦する方は志望校の過去問を必ず解くようにしましょう。

 

中学受験の過去問はいつから着手すればいいの?

中学受験の過去問は、夏休み明けから始める受験生が多いです。

中堅校以下の場合でも、11月には過去問に取り組み始めましょう。

上位校を受験する場合、なるべく早い段階で過去問に取り組むことで、出題傾向をおさえられますし、他の受験生と差をつけることができます。

ただ、過去問に取り組み始めたばかりの時期は、思うように問題が解けず、ストレスや焦りを感じてしまうかもしれません。

過去問と同時並行で基礎問題の復習をしたり、苦手分野に取り組んだりして、実力を伸ばしていくことが大切です。

 

初めて過去問に挑戦したときの正答率はどれくらい?

初めて過去問に挑戦する場合、最低でも「3割以上」の正答率を目指すと良いでしょう。

ただ、受験生が目指すべき正答率は学校の問題や年度によって変わってきます。

志望校の合格ラインを確認した上で目標を設定することが重要です。

初めて過去問に挑戦した場合の正答率が「2割以下」の方は、少し危機感を持った方が良いかもしれません。

過去問が解けない原因を分析して、状況を改善していきましょう。

 

いつまでに合格ラインに到達すればいい?

初回で合格ラインに到達するのは至難の業です。

初めて過去問を解いて、思うように点数が取れない場合でも落ち込みすぎず、実力を上げていきましょう。

1月中に合格ラインに到達するのが理想的です。

以下で合格最低点を目指すまでのスケジュール例を紹介します。

  • 9月:3割以上
  • 11月:合格最低点の50%
  • 12月:合格最低点の70%
  • 1月:合格最低点以上

入試本番直前の1月中には、合格最低点以上を目指しましょう。

点数に余裕があるほうが本番も自信を持って挑戦できます。

 

【中学受験】過去問が解けない原因

過去問が解けない原因として、主に以下のものが考えられます。

  • 基礎ができていない
  • アウトプットができていない
  • 時間不足

 

基礎ができていない

点数が3割に満たない場合、基礎ができていない可能性が高いでしょう。

過去問を解くための知識が足りていない状態です。

基礎ができていない場合、一問一答形式の問題集やドリルなどを解き直したほうが良いかもしれません。

基礎の復習は、夏休み中にある程度終わらせるのが理想ですが、できていない部分を都度復習するなどして対策しましょう。

なお、中学受験前の夏休みの過ごし方については、以下の記事で解説しています。

関連記事:中学受験前の夏休みの過ごし方とは?勉強する際のポイントを紹介

 

アウトプットができていない

過去問が解けない原因として、アウトプットができていない可能性が挙げられます。

アウトプットとは、頭の中に入っている知識や考えを引き出すことです。

アウトプットの練習ができていないと、解答できる実力を持っていたとしても点数を獲得できません。

過去問を繰り返し解く、出題形式に慣れる、模試を受けるなどして、アウトプットの練習をしてみましょう。

ただ、アウトプットに偏らずに、インプットの作業とバランスを取りながら学習に取り組むことも重要です。

 

時間不足

時間不足も過去問が解けない原因の一つでしょう。

単純に解答する時間が足りず、点数を取れていないということです。

時間不足という方は、一問一問に時間をかけすぎていたり、出題形式に慣れていなかったりする可能性があります。

時間不足で過去問が解けない場合は、解答スピードを改善していくことで、点数アップを目指すことができます。

タイマーを使用しながら過去問を解いて、出題形式に慣れていきましょう。

 

【中学受験】過去問で点数アップを目指す方法

ここでは、以下の過去問で点数アップを目指す方法を解説します。

  • 間違えた問題を分析する
  • 解き直しノートを作る
  • 苦手分野を復習する
  • レベルを下げた学校の過去問を解く

 

間違えた問題を分析する

過去問は解きっぱなしにするのではなく、間違えた問題を分析することが重要です。

どうして間違えたのか、次に間違えないためにはどうすればいいかを考えます。

例えば、ケアレスミスが原因で間違えた場合、見直しをするなどして対策することができます。

また、知識不足が原因で間違えた場合、その分野の復習をすることで、同じ問題で間違えなくなります。

このように間違え方のパターンに合わせて、適切な対策を取ることが大切です。

 

解き直しノートを作る

過去問に取り組む際、解き直しノートを作ることをおすすめします。

解き直しノートとは、過去問をはじめ、模試や塾の問題で間違えた問題をまとめたノートです。

自分が間違えた問題のみを反復学習できるので、効率的に学習を進められます。

後から見返しやすいようにまとめるのがポイントです。

問題を切り貼りして、解説を書き込むとわかりやすい解き直しノートになるでしょう。

間違えた問題のページや問題を解いた日付などをメモしておくと便利です。

 

苦手分野を復習する

過去問を解いていると、自分の苦手分野がわかるようになります。

解き直しノートなどで間違えた問題を見返して、自分の苦手を見つけましょう。

自分の弱みがわかったら、苦手分野を集中的に復習します。

苦手を克服することで大幅な点数アップが期待できるためです。

例えば、算数の「図形」が苦手な場合、問題集で図形の問題だけ解いてみてください。

解説やテキストを読んで理解を深めながら、問題に慣れていきましょう。

一個の苦手分野を克服したら、次の苦手分野に移るイメージです。

 

レベルを下げた学校の過去問を解く

過去問が全然解けず、自信を失っている場合、レベルを少し下げた学校の過去問から解いてみても良いかもしれません。

中学受験においては、第一志望のほかに併願先として自分の偏差値よりも低い学校を受験すると思います。

第一志望よりもレベルの低い併願先の過去問を解くことで、第一志望の過去問よりも問題を解いている感覚を得られ、自信に繋げることができます。

このように、別の学校の過去問を解く、基礎の復習をするなど、バランスを見ながら第一志望の過去問に挑戦していきましょう。

 

まとめ

今回の記事では、中学受験における過去問の重要性、過去問が解けない原因、過去問で点数アップを目指す方法について解説しました。

中学受験において過去問は重要な役割を担います。

過去問を通して出題傾向を理解したり、出題形式に慣れたりできるためです。

過去問を解いてみたものの問題が解けないという人は、まずは問題が解けない原因を考えましょう。

時間不足の場合は問題に慣れることで改善できますが、基礎が足りていない場合は過去問を解く前に基礎を固める必要があります。

間違えた問題を分析し、解き直しノートを作るなどして、徹底的に苦手を潰していくことが大切です。

以下の記事では、中学受験前の冬休みの過ごし方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:中学受験前の冬休みの過ごし方とは?勉強を捗らせるためのポイント紹介!

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