【受験生向け】合格祈願の基礎知識やタイミング、やり方を徹底解説

受験本番前に合格祈願に行こうと考えている方は多いのではないでしょうか?

これまでの努力が実を結ぶように神様にお願いすることで、モチベーションを上げたり、自信をつけたりすることができます。

初めて合格祈願に行く方の中には、「合格祈願はいつ行くのが良いの?」「縁起の良い日はある?」と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。

そこで今回の記事では、合格祈願の基礎知識やタイミング、合格祈願のやり方、合格祈願におすすめの神社を紹介します。

受験を成功させたいと感じている方は、本記事を読んで神社に訪れる際の参考にしてください。

 

合格祈願とは?

そもそも合格祈願とは一体何のことでしょうか?

鹿島神宮のホームページによると、合格祈願とは「学校受験・就職試験・資格試験などの合格を祈る御祈祷」のことです。

上記からわかるように、合格祈願は受験合格以外にも、さまざまな試験合格を祈る儀式を指します。

合格祈願したからといって合格が確約された訳ではないですが、お祈りをすることで気持ちを落ち着かせ、リラックスした状態で本番に挑むことができるのです。

参考:御祈祷の種類(2023年12月23日時点)

 

合格祈願はいつ行く?お祈りするタイミング

基本的に志望校が決まった後なら、いつでも合格祈願に行って大丈夫です。

志望校決定前に行ってしまうと、神様に具体的なお祈りができず、お祈りの意味合いが薄れてしまいます。

ただ、受験を控えている学生は「年内」に合格祈願を済ませておくと良いでしょう。

冬の時期はインフルエンザなどの感染症が流行しやすく、人で混み合うお正月は感染リスクが高いです。

万全の体調で試験本番を迎えられるように、夏休みや秋に合格祈願を済ませておいても良いでしょう。

ちなみに合格祈願には何度訪れても大丈夫なので、試験後に神社を訪れても問題ありません。

 

合格祈願に縁起の良い日はある?

結婚式などのお祝い事に、縁起の良い日を選ぼうとする人は現在も多く見受けられます。

これは「六曜(ろくよう)」と呼ばれる暦注が関係しています。

六曜とは、特定の日の「吉凶」を表す考え方です。

六曜は以下の6つの曜から構成されています。

  • 先勝(せんしょう / せんかち)
  • 友引(ともびき)
  • 先負(せんぷ / せんぶ / せんまけ)
  • 仏滅(ぶつめつ)
  • 大安(たいあん)
  • 赤口(しゃっこう / しゃっく)

基本的に、合格祈願と六曜には関連性がないとされています。

そのため、日にちなどは気にせず、勉強のスケジュール等を見て都合の良いタイミングでお祈りすると良いでしょう。

 

合格祈願に良い時間帯は?

合格祈願には「午前中」に訪れるのがおすすめです。

神社の考え方では、「太陽が昇っているときに参拝したほうが良い」とされています。

午前中に行けない場合でも日が暮れる前にはお祈りを済ませましょう。

神社は神様の家と捉えられています。

そのため、日が暮れてから参拝するのは失礼と見なされてしまうのです。

 

合格祈願のお守りはいつ授かればいい?

合格祈願のお守りを授かるタイミングにはルールがなく、考え方はさまざまです。

例えば、お守りを握りしめながら参拝したほうが効果があると考える方もいれば、先に参拝してからのほうが良いと考える方もいます。

そのため、自分のタイミングでお守りを受けるようにしましょう。

お守りのご利益は1年間ほど続くと言われています。

カバンやお財布に入れて常に持ち運ぶと良いでしょう。

ちなみに1年が経過したら、お守りはお焚き上げに出すのが一般的です。

 

お礼参りはいつすればいい?

お礼参りとは、お願いが成就した後にお礼の意味を込めて礼拝や布施を行うことです。

合格発表が終わったタイミングで、神社に報告しに行くと良いでしょう。

第一志望に合格できなかった場合でも、「今回はご縁がありませんでしたが、次の機会で頑張りたいです。ありがとうございました。<」といったようにお礼することが大切です。

 

本人が合格祈願にいけない場合は?

身内に不幸があったときは参拝するのはよくないと言われています。

神社によってどれくらいの期間をあけるべきかは異なりますが、基本的には50日が経過していれば問題ないようです。

もしこのような事情で本人が参拝できない場合は、代理参拝することもできます。

代理参拝する際は、お祈りする際に本人との関係性を伝え、お祈りをしましょう。

 

絵馬を書いたほうが良い?

絵馬とは、自分の願いことをよりはっきり神様に伝えるための手段です。

「〇〇大学に合格できますように」のような願い事、そして名前や住所、日付などを書くのが基本ですが、書き方にルールはありません。

近年は、プライバシーの観点から個人情報保護シールを貼る神社もあるようです。

諸説ありますが、願い事のみで無記名でも問題ないと言われています。

 

合格祈願のやり方

それでは、具体的にどのようにお祈りをすればいいのでしょうか?

基本的には、以下の順序でお参りをすると良いでしょう。

  • 身なりを整える
  • 一礼して鳥居をくぐる
  • 参道は左か右端を歩く
  • 手水舎で自らを清める
  • 向拝(神社の屋根が前方に張り出した部分)で一礼する
  • お賽銭を入れる
  • 鈴を鳴らす
  • 二礼二拍手一礼する

手水にも手順があるので、合格祈願に訪れる前に作法を確認しておきましょう。

 

手水の作法

基本的には、以下の順序で手水を行いましょう。

  • 手で柄杓を持つ
  • 水を汲んで左手を清める
  • 持ち替えて右手を清める
  • 右手で柄杓を持ち、左手で水を受け、口をすすぐ
  • もう一度左手を清める
  • 残った水で柄杓の柄を清める
  • 元の位置に柄杓を戻す

口をすすぐ際は直接柄杓に口をつけてはいけません。

口をすすいだ後は、左手で口元を隠し、そっと水をはきます。

あくまで身体を清めるためなので、水を飲んではいけません。

 

合格祈願におすすめの神社

ここでは合格祈願に良いとされている、以下の神社を紹介します。

  • 湯島天満宮(東京都)
  • 北野天満宮(京都府)
  • 太宰府天満宮(福岡県)

 

湯島天満宮(東京都)

湯島天満宮とは、東京都文京区に位置する神社です。

学問の神様である菅原道真公が祀られているため、合格祈願のために訪れる受験生が多く見かけられます。

湯島天満宮の近くには東京大学やお茶の水女子大学、早稲田大学、明治大学と、多くの大学があり、受験の際に湯島天満宮のお守りを持っていく受験生も多いようです。

湯島天満宮では、お守りのほか、合格(五を欠く)の意味が込められた四角形の鉛筆「学業成就鉛筆」や「入試突破ハチマキ」なども販売されています。

 

北野天満宮(京都府)

北野天満宮は、京都市上京区に位置する神社です。

湯島天満宮と同様、学問の神様である菅原道真公が祀られており、学業成就のご利益があるとされています。

毎年修学旅行で訪れる学生が合格祈願に訪れるそうです。

修学旅行生には北野天満宮の特製しおりが進呈されます。

大黒様の像が刻まれた「大黒天の燈籠」は、大黒様の口に小石を乗せて落ちなければ、受験にも落ちないと受験生の間で言われるようになったといいます。

 

太宰府天満宮(福岡県)

太宰府天満宮は福岡県太宰府に位置する神社です。

湯島天満宮と北野天満宮と同じく、菅原道真公が祀られています。

受験シーズンになると、全国の受験生が太宰府天満宮を訪れるようです。

心身ともに健康で受験に挑めるように、名前と住所を読み上げて祈願を行います。

受験合格祈願を受け方には、お札とお守りが授与されます。

毎年10月18日には、「特別受験合格祈願大祭」が開催されます。

10月1日〜31日の間に申し込みをすれば、特別な祈願を受けられるそうです。

詳しくは公式ページをご参照ください。

>>太宰府天満宮│受験合格祈願
 

まとめ

今回の記事では、合格祈願の基礎知識やタイミング、合格祈願のやり方、合格祈願におすすめの神社を紹介しました。

合格祈願は自分の願いを改めて明確にし、精神を落ち着かせる効果があります。

受験で不安や緊張を感じている方は、合格祈願に訪れてみると良いでしょう。

合格祈願は基本的にいつでも行って大丈夫です。

志望校が決まったら年内を目安に合格祈願に向かうと良いでしょう。

神社で参拝する際は、作法を守って神様に願い事をしっかりと伝えてください。

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