「中高一貫校に通っている場合は大学受験に備えて塾に行くべき?」
「中高一貫校で塾に行かない場合はどうすればいいの?」
と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。
中高一貫校は大学受験を意識したカリキュラムを組んでいる学校が多く、塾に通う必要はないという意見も見受けられます。
今回の記事では、中高一貫校に通っている場合の塾の必要性、塾が必要なケース、塾に通うタイミング、塾を選ぶ際のポイントについて解説します。
中高一貫校に通っている生徒やお子様をお持ちの方は、本記事を参考にして塾が必要かどうか判断してみてください。
中高一貫校に通っている場合の塾の必要性
中高一貫校に通っている場合、果たして塾は必要なのでしょうか?
結論から述べると、塾は必ずしも必要という訳ではありません。
中高一貫校の多くは大学受験を意識してカリキュラムを組んでおり、学校の勉強だけでも十分な対策ができるためです。
中高一貫校は中学と高校の6年間を使って、大学受験の準備を進めることができます。
高校2年生くらいまでに、高校で習う全ての学習内容を終える学校も少なくありません。
しかし、塾に通ったほうが良いケースもあるので、現在の自分の状況を踏まえた上で、塾に通うべきかを決めましょう。
中高一貫校に通っている場合で塾が必要なケース
以下に当てはまる場合は、中高一貫校に通っていても塾に通ったほうが良いかもしれません。
- 学校の勉強についていけない
- 学校の先生からのサポートを得にくい
- モチベーションを保つのが苦手
- 学校の授業が簡単と感じる
学校の勉強についていけない
学校の勉強についていけない場合は、塾に通って自分のペースで学習内容を理解していくと良いでしょう。
中高一貫校には、学力レベルが高い学校が多く存在します。
例えば、聖光学院中学校の偏差値は73、桜蔭中学校の偏差値は72、東京都立小石川中等教育学校の偏差値は70です。
こういった中高一貫校は当然授業のレベルも高く、学校の勉強についていけない生徒も存在します。
学校側が補習や季節講習を実施してくれる場合は、塾に通わなくても対策できますが、そうでない場合は塾を選択肢に入れても良いかもしれません。
学校の先生からのサポートを得にくい
塾に通ったほうが良いケースとして、学校の先生からサポートを得にくい場合が考えられます。
基本的に学校の先生は多くの生徒を指導する立場に置かれています。
そのため、一人ひとりに対するサポートが行き届かないこともあるのです。
例えば、先生に質問したくても忙しくて対応してもらえないといったケースがあります。
一方、塾の場合は個別指導を受けることも可能なので、マンツーマンでサポートを受けられるのです。
授業時間以外にも質問対応してくれる塾もあるので、塾に通う場合はサポート力の高い塾を選ぶことをおすすめします。
モチベーションを保つのが苦手
自分で勉強のモチベーションを保つのが苦手という方は、塾を検討すると良いでしょう。
塾では既にカリキュラムが組まれているため、やるべきことが明確です。
やるべきことがはっきりしていれば、モチベーションを保ちやすくなり、継続的に学習できるようになります。
他にも、スケジュール管理が苦手な人や、指示があったほうが行動できるという人は、塾のサポートを得ながら自己管理能力を伸ばしていくと良いでしょう。
学校の授業が簡単と感じる
学校の授業についていけない場合は塾に通ってもよいと説明しました。
反対に学校の授業が簡単と感じる場合も塾を検討しても良いかもしれません。
学校の授業では、目指したい大学のレベルにあった対策ができず、より難易度の高い内容を学びたいケースです。
例えば、医学部を目指している場合、医学部合格に特化した医学部予備校に通う学生が多く見受けられます。
他にも、海外大学を目指している学生で、英会話教室などに通っているという方もいます。
このように必要に応じて、塾などの外部の教育サービスを活用することも可能なのです。
中高一貫校に通っている場合の塾に通うタイミング
それでは、いつ頃から塾に通えばいいのでしょうか?
学校の授業についていけないと感じた時点
中高一貫校の授業についていけない場合は、ついていけないと感じた時点で入塾を検討すると良いでしょう。
早い段階で通うことで、学校の授業への遅れを取り戻しやすくなるためです。
この場合は、授業でわからなかったところを質問できる個別指導塾が向いているでしょう。
学校の授業は一人ひとりの成長スピードを問わず進んでいきますが、個別指導塾の場合は生徒の成長度に合わせたペースで学習を進められます。
ハイレベルな学習がしたいと感じた時点
授業では物足りず、ハイレベルな学習がしたいと感じた時点で、塾に通うことを検討してみると良いでしょう。
ハイレベルな学習がしたいと感じている方の多くは、偏差値の高い大学を目指しています。
例えば、東京大学や医学部進学などを目指す場合、難関大学の受験対策に特化した塾を選ぶことが多いです。
ただ、こういった塾の場合、塾の学習進度が早く、カリキュラムについていけなくなる可能性があるので、早い段階で入塾を決めることが大切です。
塾を選ぶ際のポイント
塾を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
- コストパフォーマンスが良いか
- 学校の勉強や部活動と両立できるか
- 中高一貫校生向けのコースか
- 塾に通う目的に合っているか
コストパフォーマンスが良いか
塾を選ぶ際は、コストパフォーマンスが良いかを確認しましょう。
塾に通うには、授業料をはじめ、テキスト代や模試・テスト代、季節講習代(夏期講習代や冬期講習代)などの費用が必要になります。
決して安くはない塾での学習を充実させるためには、コストに見合った授業を受けられるか、講師からどのようなサポートを受けられるかを確認することが大切です。
体験授業や説明会にいく場合、一箇所の塾だけでなく、複数の塾を見るようにしましょう。
見積もりを出してもらい、コストパフォーマンスが1番良い塾を選んでください。
学校の勉強や部活動と両立できるか
塾に通うか検討している方は、学校の勉強や部活動と両立できるかを考えましょう。
塾に通うということは、塾の授業時間や移動時間などで、今よりもスケジュールが忙しくなるということです。
一般的に中高一貫校は早い段階で高校全ての学習内容を終えるため、授業スピードが早く、予習・復習などの自習時間を確保しないと、ついていけなくなります。
しかし、塾に通うとこういった自習の時間が減ってしまい、学校の勉強が疎かになってしまうリスクがあります。
さらに、部活動や習い事との両立が難しく、体調を崩してしまうこともあるので注意が必要です。
中高一貫校生向けのコースか
中高一貫校生向けのコースかという点も、塾を選ぶ際のポイントの一つです。
先述した通り、中高一貫校ではハイレベルな授業が行われており、通常よりも授業進度が早い傾向にあります。
例えば、高校1年生向け、高校2年生向けなど、学年ごとに授業を実施している塾では、既に学習した内容をもう一度習うことになり、物足りないと感じるかもしれません。
個別塾など、中高一貫校生向けに対応できる塾を選ぶことが大切です。
塾に通う目的に合っているか
塾を選ぶ際は、目的に合っている塾を選ぶことが重要と言えるでしょう。
塾に通う目的は、個人によってさまざまです。
例えば、授業の遅れをカバーしたい、ハイレベルな学習がしたいなど、あらゆる理由が考えられます。
ハイレベルな学習がしたくて塾に通う場合、難関大学受験に特化したコースや、応用レベルのコースが充実している塾を選ばなくては、塾に通う意味が薄れてしまいます。
このように、塾を選ぶ際は目的に合っている塾を選ぶことを意識しましょう。
まとめ
今回の記事では、中高一貫校に通っている場合の塾の必要性、塾が必要なケース、塾に通うタイミング、塾を選ぶ際のポイントについて解説しました。
一般的に中高一貫校といえば、大学受験のサポートに力を入れており、塾が必要ないケースも多いです。
しかし一方で、授業についていけない場合やより高レベルな勉強がしたい場合は、塾を検討してみても良いかもしれません。
塾を選ぶ際は、コストパフォーマンスやスケジュール、コース内容などを踏まえた上で、自分に合った塾を選ぶことが大切です。