「受験期間中に運動したほうが良いの?」
「短時間でできるおすすめの運動方法は?」
と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。
受験期間中は長時間机に向かうため、運動不足になりやすいです。
運動不足になってしまうと、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、ストレスを感じやすくなります。
しかし、具体的にどのような運動を取り入れるべきか悩んでいる受験生は少なくありません。
そこで今回の記事では、受験生におすすめしたい短時間でできる運動方法を紹介します。
運動することで得られるメリットについても併せて説明するので、ぜひ参考にしてください。
受験期間は運動不足になりやすい
受験期間中は、多くの時間を勉強机で過ごすため、運動不足になりやすい期間です。
実際に、運動不足を実感している受験生は数多く存在します。
例えば、インターネット上では以下のような声が見受けられました。
- 受験期間中の運動不足な状態で球技大会に参加したらキツかった
- 受験以降、運動する機会が減って体力が落ちた
- 運動会の徒競走で明らかに足が遅くなっていた
- 運動不足で体脂肪が増えた
- 受験による運動不足とストレスによる過食で太った
このように受験期間中の運動不足で悩んでいる人が多くいるのです。
それでは、受験期間中に運動を取り入れることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
運動が受験勉強にもたらすメリット
ここでは、以下の運動が受験勉強にもたらすメリットを紹介します。
- 記憶力が向上する
- モチベーションアップに繋がる
- 肥満リスクを低下させる
- 免疫機能の低下を防ぐ
- 睡眠の質が良くなる
- ストレスを解消できる
- 疲れにくい身体を作れる
記憶力が向上する
受験勉強中に運動するメリットとして、記憶力が向上することが挙げられるでしょう。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うことで、酸素を豊富に含んだ血液が全身を巡るようになります。
この血液が脳に送られることで、脳内の記憶力に関連した器官が活性化し、記憶の効率が向上する仕組みです。
英単語や歴史上の人物、年号、公式など、受験期間中は覚えることがたくさんあります。
そのため、運動をして記憶力が上がった状態で勉強に取り組むことで、効果的に暗記学習できるようになるのです。
モチベーションアップに繋がる
モチベーションアップに繋がることも、受験勉強中に運動するメリットです。
身体を動かすとドーパミンと呼ばれる脳内ホルモンが分泌されます。
ドーパミンには意欲を形成する働きがあり、勉強へのモチベーションも上がる可能性があります。
そのため、受験勉強のやる気が出ない、気分がパッとしないという方は、ストレッチなどの運動をしてから勉強を始めてみましょう。
肥満リスクを低下させる
受験勉強で体重が増えた経験のある人は多いのではないでしょうか?
受験勉強していると頭を使うため、ついついチョコレートなどのスナック菓子に手が伸びてしまいます。
そこで受験期間中に運動することで、肥満リスクを低下させる効果を期待できます。
身体を動かすとセロトニンという神経伝達物質が分泌されます。
このセロトニンは食欲を制御する働きをもち、ついつい食べすぎてしまうという行為を防ぐことができるのです。
身体を動かして脂肪を燃焼させるだけでなく、食欲をコントロールできるようになるので、受験期間中の運動は肥満リスクを防止するのです。
免疫機能の低下を防ぐ
免疫機能とは、細菌やウイルスなどから身体の健康を守る機能のことです。
受験勉強中に運動することで、この免疫機能の低下を防ぐことができます。
ストレスを感じたり、生活習慣が乱れたりしやすい受験期間は、免疫機能が低下しやすい状況です。
普段よりも感染症にかかりやすくなると、試験本番の体調も懸念されます。
運動をすると免疫細胞が活性化されます。
加えて、継続的に運動することで免疫機能が強化され、風邪をひきにくい身体を目指せるのです。
睡眠の質が良くなる
睡眠の質が良くなる点も、受験勉強中に運動するメリットの一つです。
質の高い睡眠を取るには、先ほど言及したセロトニンという神経伝達物質が必要になります。
セロトニンには脳の興奮状態を抑える働きがあり、セロトニンが分泌されることで深い眠りにつけるのです。
セロトニンは日光を浴びると分泌が促されるため、午前中にウォーキングするなどして、太陽が出ている時間帯に運動すると良いでしょう。
ストレスを解消できる
受験勉強中に運動を取り入れることで、ストレス解消を期待できます。
受験期間はやはりストレスを感じやすい期間です。
試験のプレッシャーを感じながら勉強に取り組むだけでなく、趣味などの時間を確保できない状態が続きます。
そこで適度に運動を取り入れれば、ストレスの原因となるホルモン「コルチゾール」の産生が抑制されます。
さらに、ストレスを感じにくくなることで、ストレスによって引き起こされるモチベーション低下やイライラ感、暴飲暴食などを防ぐことが可能です。
疲れにくい身体を作れる
受験勉強中の運動は、疲れにくい身体を作る上でも重要な役割を果たします。
人間のエネルギーを生成する細胞は「ミトコンドリア」です。
このミトコンドリアは運動を継続することにより巨大化し、エネルギーの産出が促進されます。
エネルギーの産出量が増えることで、疲れが溜まりにくくなり、受験勉強にも取り組みやすくなるのです。
「長時間勉強して疲れやすくなった」という方は、運動を取り入れてみましょう。
受験生におすすめしたい短時間でできる運動方法
ここでは、以下の運動方法を紹介します。
- ウォーキングやジョギング
- ストレッチやヨガ
- 縄跳び
- 免疫機能の低下を防ぐ
ウォーキングやジョギング
ウォーキングやジョギングは、運動負荷が高くない有酸素運動です。
有酸素運動は記憶力を高められますし、無理なく続けることができます。
朝30分間ジョギングの時間を作る、勉強で疲れてきたらリフレッシュで15分間ウォーキングするなど、少しずつ取り入れてみましょう。
ウォーキングやジョギング中にイヤフォンでリスニング問題を聞いたり(危険のない範囲で)、前日に覚えたことを思い出したりすれば、時間を有効活用できます。
ストレッチやヨガ
ストレッチやヨガは家にいながらでも気軽にできる運動です。
受験勉強中に同じ姿勢で机に向かっていると、肩や腰などが凝りやすくなります。
ストレッチはこういった筋肉の凝りをほぐし、身体をリラックスさせる効果があります。
肩や首、肩、腰、ふくらはぎなど、座っていると気に疲れやすいポイントを意識してストレッチしてみましょう。
縄跳び
縄跳びも気軽に取り入れられる有酸素運動です。
心拍数も上がり、血液の流れを促すこともできます。
10〜15分程度、自宅の庭や近所の公園などで縄跳びを続けてみましょう。
二重跳びや交差跳びなど跳び方を変えればあっという間に時間が過ぎます。
Amazonなどの通販サイトや100円ショップなどでも販売されているので、受験期間の運動不足解消するために縄跳びに挑戦してみてください。
筋トレ
筋トレは、部屋でできる運動です。
腹筋や腕立て伏せ、スクワット、背筋など、無理のない範囲で回数を設定してみましょう。
筋肉や体幹がつけば、受験勉強中に姿勢を保ちやすくなり、肩こりや腰痛などを予防できます。
また、エネルギーを消費する筋トレは空腹感を引き起こし、食事も進みます。
受験勉強中にあまり食欲が湧かないという人は、筋トレを取り入れてみると良いでしょう。
激しい運動には注意
運動不足を解消しようとして、過度に運動してしまうと逆効果です。
身体に大きなストレスが加わるだけでなく、不眠やイライラ感などの症状を引き起こします。
運動は適度に行うのがベストです。
無理のない範囲で継続できるように、まずはウォーキングやストレッチなどから挑戦してみると良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、受験生におすすめしたい短時間でできる運動方法、運動することで得られるメリットについて解説しました。
運動不足になりがちな受験期間は、軽い運動を取り入れるだけでも、さまざまなメリットを得られます。
集中力が上がり学習面で効果があるだけでなく、疲労感の軽減、免疫機能の防止、肥満リスクの低下など健康面でもあらゆる効果を期待できます。
まずはウォーキングやストレッチなど、気軽に取り入れられる運動に挑戦してみましょう。
ただ過度な運動はかえって身体にストレスを与えてしまうので、注意してください。